今回の調査の結果、洗濯機の風乾燥で使う電気代は約1円~2円と大変安いことがわかりました。
しかし、風乾燥はヒーター式やヒートポンプ式の縦型洗濯機やドラム式洗濯機の乾燥機能とは違い、洗濯物を完全に乾かす機能ではありません。
あくまで外干しや部屋干しの前に、洗濯物が乾きやすいように補助的に乾かすものです。
こんにちは!ヒトカツ編集部です!
毎日の家事のひとつである洗濯ですが、女性の一人暮らしでは部屋干しをメインにする方も多いことでしょう。
また、雨の日が続いたりして外に洗濯物を干せない時には、少しでも洗濯の段階で水気を切っておきたいものですよね。
そこで便利な機能が洗濯機の風乾燥機能。風乾燥を使うと、電気代をさほどかけることなく部屋干しの時間を短縮することができます。
この記事では、比較的お求めやすい価格帯で縦型洗濯機に装備されていることの多い風乾燥について、その使い方やメリット・デメリットを解説。
ぜひこの記事を参考にして、今お使いの洗濯機を上手に使いこなしていただければ幸いです。
Contents
洗濯機の風乾燥機能とは?脱水後に風を当てて「ある程度」乾かす機能です
洗濯機の風乾燥機能とは、脱水の回転力を利用しながら風の力で洗濯物の水分を蒸発させる機能で、おもに縦型の洗濯機に搭載し利用されています。
風乾燥のシステム
一般的に、ヒーター式やヒートポンプ式の温風乾燥機では、約60度~95度の温風を使って衣類を乾燥させています。
しかし、風乾燥機能ではただ常温の風を送るだけですので、完全に衣類を乾かすことはできません。
風乾燥は、衣類を比較的傷めることなく洗濯物を干す時間をある程度短縮でき、梅雨時など洗濯物が乾きにくい日や、普段から部屋干しを中心にしている方に使われることが多い機能です。
風乾燥の使い方
風乾燥を使う時は、洗濯をした脱水後に「風乾燥」のボタンを押すだけ。
だいたい30分~1時間くらい風をあてて乾燥させ、その後は普段通りに洗濯物を干すだけです。
あまり長い時間風乾燥をすると、衣類がシワになったり、生地が痛みやすくなりますので、風乾燥を使う時間は30分~1時間程度を目安にしましょう。
風乾燥に適した衣類は?
衣類の中には風乾燥を使えないものがありますので注意が必要です。
タオルや靴下、下着や化学繊維のシャツ、ジャージなどは風乾燥機に適しています。
しかし、色落ちのしやすい衣類やドライ表示のある衣服、綿のシャツやブラウス、ニットやウールなどは適しません。
その他にも、シーツやベッドカバーなど、大きな洗濯物も洗濯機の中で回らない可能性があるので不向きです。
風乾燥で洗濯物はどのくらい乾く
自宅の洗濯機を使って風乾燥を行った結果、約1時間の風乾燥で洗濯物の水分はおおよそ20%ほど少なくなりました。
普段乾きにくい厚手の綿100%のバスタオルで、通常の脱水後の重さが約600g、風乾燥後には約480gに。
いつもなら朝干して夕方になんとか乾くものが、昼過ぎにはほぼ乾いているという具合。
天気の悪い日の部屋干しでも、夕方にはしっかりと乾いてくれました。
化繊などの乾きやすい生地の場合には、風乾燥でさらに乾きやすくなりますよ!
風乾燥のメリットは?雑菌の繁殖抑制にも効果的!
風乾燥は、衣服を早く乾かすのに最大限の効果を発揮しますが、それ以外にも利点があります。
次は、そんな風乾燥の利用効果を解説していきましょう。
部屋干し時間を短縮できる
風乾燥では温風乾燥機のようにカラっと乾かすことはできませんが、普通の脱水のみで干すよりは早く乾かすことができ、その分部屋の湿度を上げない効果があります。
部屋干しの臭いを抑えられる
部屋干しの嫌な点のひとつに、あの独特な臭いがあります。
部屋干しの臭いの原因は、湿った衣服についている雑菌の繁殖が原因です。
風乾燥を使うことで少しでも乾きやすい状態で干せるので、嫌な臭いを抑える効果が期待できます。
洗濯機の黒カビを抑制できる
風乾燥は洗濯物の湿度をとるだけでなく、洗濯機そのものの湿気も取ってくれます。
この乾燥した状態は、洗濯槽の黒カビを抑制する効果も。
定期的な風乾燥の利用は、洗濯機のメンテナンスにもなるのです。
風乾燥のメリットとデメリットは?電気代は安いものの完全な乾燥機能ではない!
風乾燥は温風乾燥機に比べて電気代は安いものの、完全に洗濯物を乾かす機能ではありません。
そこを理解していれば非常に便利な機能です。
風乾燥のメリット
風乾燥機の最大のメリットは電気代の安さです。
完全に乾かすことを目的とした温風乾燥機では、電気代が1回あたり30~60円ほどかかります。
しかし、風乾燥の電気代は1時間で約1~2円程度。
完全に乾かすことはできませんが、風乾燥機の電気代はとても安くで電気代を気にせず使えます。
また、早く乾くことで部屋干し特有の臭いも軽減されるので、部屋干しの多いご家庭には特におすすめの機能です。
風乾燥のデメリット
風乾燥の機能を長時間使うと衣類が傷んだり、シワがよるというデメリットがあります。
また洗濯機がある場所の湿度が上がる可能性も。
風乾燥を使う際には部屋の換気をしっかりと行い、室内にカビの発生しないように気をつけましょう。
また、短時間で完全に乾かすことができませんので、あくまで「干す」作業が必要になるのがデメリットです。
風乾燥の上手な使い方とは?部屋干しが多いご家庭におすすめです!
風乾燥の機能は脱水の回転力で風を起こして乾かすという機能なため、洗濯物を完全に乾かすことはできません。
乾燥という名前ではありますが、実は「乾かす」ことを目的とはしていないのです。
しかし、部屋干しをする前に風乾燥を行うと、格段に乾くまでの時間を短縮できますし、嫌な部屋干しの臭いも抑えることができます。
女性の一人暮らしでは、外に洗濯物を干すことに抵抗がある方も多いはず。
また梅雨どきや天気の良くない日に浴室乾燥などを使う際にも、乾かしやすくなるので電気代の節約にもなります。
このように、毎日の洗濯で電気代が安いく安心して使える風乾燥はたいへん便利な機能なのです。
風乾燥機能がついた縦型洗濯機をお使いの方は、ぜひこの機能を利用して、洗濯物が乾きにくい季節にフル活用してみてはいかがでしょうか!
【関連記事】洗濯機の電気代は1回2円!洗濯1回のコストは20倍も?いろいろ検証してみました!
部屋に干した洗濯物が臭い?原因は雑菌!嫌な臭いを解消し予防する方法を紹介
こちらもぜひ参考にしてくださいね!