南国の奄美大島に移住したい!そう思う人は多いことでしょう。
しかし、そんな憧れの気持ちだけで成功するとは限らないのが移住生活。
こんにちは!ヒトカツ編集部です!
都会の生活に疲れたから南国の島でのんびりと暮らしたい。しかし、そんな甘い考えでは移住生活は上手くいきません。
移住生活で大切なことは、ずばりお金の準備をしっかりとすること。
ここでは、鹿児島県奄美大島へ移住する生活で準備すべきお金の問題解決法を紹介します。
奄美大島への移住を計画されている方のお役にたてれば幸いです。
Contents
移住の初期費用はいくら?初期費用0円のお試し移住がおすすめ!
奄美大島への移住を決意して移住をしても、移住してからの生活に失敗して島を去る人の割合は50%以上もいます。
では、なぜ半分以上もの人が移住に失敗するのでしょうか?
それは、多くの人が「失敗できない状況」で移住をするから。
奄美大島へ移住すると、一般的には200万円以上の費用がかかります。
その内訳は
・住居にかかる初期費用 30万円
・引っ越し費用 50万円
・家財道具 30万円
・当面の生活費4ヶ月分 100万円
これだけでも合計210万円で、車を持つとさらに費用が倍増も。
そこで奄美大島へ移住するなら、まずは「何も持たず」に「初期費用0円」で住んでみることをおすすめします。
『えっ!そんなことできるの?』と思った方もいるでしょう。
でも、工夫すれば出来るのです。
移住は、観光や出張で短期間滞在するのとは違い、現地で長く生活すること。
だからこそ、観光では行ったことがないような、島のいろいろなところで生活してみることが大切なのです。
まずは着の身着のままで、何も持たずにウィークリーマンションを利用して、初期費用0円でいろいろな地を訪ねてみることをおすすめします。
初期費用0円!奄美大島で安く暮らせるお手軽な宿泊施設を紹介
奄美大島の明瀬や屋仁川など、比較的大きめの街にはウィークリーマンションやアパートがあります。
ウィークリーマンションなら、プライベートな空間も守られるので女性の方にも安心。
しかも、奄美大島のウィークリーマンションは1泊約3000円~、1ヶ月90000円ほどで、家具などの家財道具もついており、初期費用0円で何も持たずに、奄美大島の地元の雰囲気を味わいながら生活が可能です。
まずはウィークリーマンションに安く宿泊しながら、島での生活や仕事に慣れてみるのが移住成功への近道となります。
奄美大島の物価は安くない?夫婦2人暮らしでも生活費は最低25万円!
奄美大島の暮らしで、東京などの都会より安く感じるのは「家賃」と「駐車場代」くらいでしょうか。
食費については、都会のスーパーよりも安売りが少ないので高く感じるでしょう。
実際の生活費を表にしてみると下記のようになります。
※家賃は明瀬長浜町の築40年のマンション
間取り3DK (単位 円)
家賃 | 50000 |
光熱費 | 10000 |
食費 | 50000 |
通信費 | 20000 |
日用品費 | 10000 |
車両・ガソリン代駐車場代など | 40000 |
保険など | 40000 |
医療費 | 10000 |
租税など | 10000 |
交遊費 | 10000 |
合計 | 250000 |
このように、島の生活は都会で暮らすのと同じくらいの費用が必要です。
移動手段も鉄道などがないために車がメイン。夫婦2人で共働きとなると車も2台必要になるので、さらに費用がかさみますね。
奄美大島の移住支援は100万円!移住者に最大100万円を支給その他の支援もあり
奄美大島への移住には条件を満たせば最大で100万円の現金が支給されます。
またそれ以外にも住宅支援や雇用・就職の支援なども積極的に行い、移住の相談も奄美市役所が受けつけているので安心。
奄美大島での起業を考えている方には起業補助や支援もあるので、ぜひ活用しましょう。
参考:鹿児島県奄美市役所HPより
フリーランスに人気の奄美大島!その快適な理由とは?
じつは、そんな奄美大島、知る人ぞ知る「フリーランスワーカー」の天国だってことをご存知ですか?
特にIT関連の情報産業では、教育プログラムなどでフリーランスワーカーの育成も行っており、フリーランスで仕事をする移住者の受け入れも積極的に行っているんです。
奄美大島のフリーランス支援と育成プログラム
奄美市では、フリーランスを「企業に属さず働く人。個人事業主。従業員4人未満の新規事業者も含む」と定義して、フリーランスによる新しい働き方改革を積極的に支援しているのです。
奄美大島の奄美市商工観光部商水情報課では、行政で全国初の「フリーランス支援窓口」を設置して、積極的にフリーランスで働く人を募集。
奄美大島では、外海離島の不利性を克服する産業として、情報通信産業を重点分野に位置づけ、各種施策に取り組んでいます。
その施策のひとつである「フリーランスが最も働きやすい島化計画」は、平成27年7月1日よりスタートし、フリーランスを奄美市内で育成することと、フリーランスの移住者を呼びこむことを目標にして支援しているのです。
主な事業支援内容は以下の通り
・ICT活用企業・地元企業と連携による島での働き方支援
・人材育成セミナーなど各種講座の開催
・奄美市にフリーランス支援窓口を設置
・「奄美フリーランス協会」設立支援
・移住支援(空家バンク、定住促進住宅)
・コワーキングスペースの提供
・インターネット環境の整備
また『フリーランス寺子屋』という、住民のフリーランス育成を行なうための奄美市オリジナルの教育プログラムを実施。
島外の講師や島内で活躍している方、そして参加者の方々も、それぞれが教える側に立ち、学びあい、共にスキルを磨く場として創設されました。
ライティング、ホームページ作成、ハンドメイド、フォトシューティング、など様々な専門分野での活動に加え、税務や子育てなどフリーランスが島で暮らすために必要な知識の共有の場としても活用されています。
参考:奄美市フリーランス支援より
奄美大島ってどんなところ?
鹿児島県の奄美大島は、鹿児島市から南へ約380キロメートルの海上に位置し、全国の離島の中でも沖縄本島、佐渡ヶ島に次いで3番目に大きな島。
その中でも奄美市は、島全体の約4割を占め、中核都市としての機能を持つ名瀬地区(旧名瀬市)と、緑豊かな森林と清流を持つ住用地区(旧住用村)、広い農地と美しい海岸線を持つ笠利地区(旧笠利町)で構成されています。
奄美大島の自然
島の自然は、日本で2番目に大きいマングローブの原生林や国の特別天然記念物であるアマミノクロウサギなど太古の生命が息づく金作原原生林、夕陽の美しい大浜海浜公園、美しい水平線と亜熱帯の雰囲気が満点のあやまる岬など、多くの自然と景勝地を有している人気の観光地でもあります。
奄美大島の気候
奄美大島の気候は亜熱帯海洋性で、四季を通じて温暖な気候が特徴です。降水量は全般的に多く、年間2,800mmもの雨が降ります。
過去の統計によると、日平均気温が10℃以下になる日がなく、一般的な「冬」の寒さがありません。
梅雨は本土より1ヶ月ほど早く、5月上旬に始まり6月下旬に終わります。
その後は最高気温が25℃以上の夏日の期間が平均112日間もあり、九州の各地の約60日の2倍も長くあります。
また、夏から秋の季節には台風の通り道となる地域で、これも亜熱帯の森林を潤す大切な役目を果たしているのです。
奄美大島の移住生活を成功に導く大切な3つの方法とは
奄美大島移住の成功に必要なことは3つ!
「無駄なお金を使わない」
「奄美大島での仕事」
「奄美大島の自然を受け入れる」
実際にこれが出来れば大丈夫です。
では、この3つについて詳しく解説していきましょう。
「無駄なお金を使わない」
移住生活では奄美大島に限らず、お金を無駄に使わないことが一番大切。
移住の費用はもちろんですが、奄美大島の生活は本土の暮らしとはかなり違います。
衣服は本土にいるときほど要りませんし、都会では必要だった趣味や娯楽の道具が島暮らしではほとんど使いません。余計なものを引っ越しで運ぶなら、現地で買う方がよっぽど安く買えます。
とにかく奄美大島に移住する際は、余計な物はなにも持たずに行くこと、必要なものだけを買うこと、要らないものは売るか処分することを徹底し、無駄を省くことが大切なのです。
「奄美大島の仕事」
奄美大島の移住生活で失敗した方の多くが「思ったより生活費が高かった」と言います。
これは、要するに「移住の準備と知識が足りていない」だけ。
島に移住してから「何とかなるだろう」という甘い気持ちで移住しても、自給自足で生活できるほどの田舎ではありません。
奄美大島は生活インフラが整った「豊かな自然が近い街」であり、決して物価の安い田舎ではありません。
そもそも田舎の暮らしでは、家賃以外の生活費用が高いのが全国的にみても普通。
奄美大島に移住しても、しっかりとした収入を確保できるだけの仕事があるか、島で就職するならそれなりのスキルや資格があるかをしっかりと確認してから計画を実行しましょう。
「奄美大島の自然を受け入れる」
奄美大島の自然といえば、美しい海やきれいな星空を思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、夏から秋は台風が猛威をふるいますし、温暖な気候ゆえに虫も多くいます。
生活と自然が密接に結びつき、切り離せないのが南国奄美大島の特徴です。
奄美大島で暮らせば、年に数回は大きな台風が来るし、虫が嫌いでも家の中まで入ってきます。
しかし、「奄美大島の自然を受け入れる」ということは「自然の恩恵を受ける」ことでもあります。
奄美大島では、台風などの雨によって深い森林が生い茂り、農産物も豊かに実るのです。
このように、自然の猛威は自然の恵みでもあることを理解しましょう。
以上の3つのことは、残念ながら「住んでみないと分からない」ことばかり。
そんな奄美大島では、だれもが移住の生活を楽しく送れるとは限りません。
だからこそ、まずは費用0円で移住生活を始めることが大切なのです。
奄美大島で移住生活のまとめ
奄美大島に限らず、移住生活で失敗する人の多くが「いきなり」を移住する人です。
観光で何度か訪れて気に入ったとか、テレビで見た景色にほれ込んだなど、失敗する人は「観光客気分」で移住して「思っていたのと違う」といって失敗するのです。
最初から「絶対」に移住生活が100%成功するとは思わずに、自分には奄美大島のどの地域が住みやすい場所か、どんな家を借りればよいかなど、まずは費用0円でお試し移住してみてからじっくりと判断すれば、失敗することはありません。
もしも自分に合う場所が見当たらなければ、もとの場所に戻れば良いのですから。
そんな心の余裕こそが、奄美大島への移住に一番必要なことなのです!
【関連記事】【国内編】移住するならどこ?あなたにピッタリの移住先を紹介します
もぜひご覧ください!

2017年にWEB系編集者に転職し、現在京都の郊外で気ままにノマドワーカー中。転職・移住の経験から家庭のお金の無駄を可視化し、研究することで月に10万円生活を叶えた自称「節約の鬼」ご覧いただいている全ての方に節約して浮いたお金で「より楽しいことをしてほしい」と言う思いで執筆中。旅行と温泉が趣味。
コメント