【公開】光熱費が安くなる?電気とガスをまとめる3つのメリットとデメリット

ガス

近年、電気とガスの小売販売の自由化によって、家庭のエネルギーを供給する会社を自由に選べるようになりました。

この自由化によって、各家庭で電気とガスをまとめて購入できるプランを各社で展開。上手に選べば、グッとお家の光熱費が安く、そして便利に使える可能性があります。

こんにちは!ヒトカツ編集部です!

では、実際に電気とガスの購入先を1社にまとめた場合、メリットとデメリットとしてどんなところに注意する必要があるのでしょうか?

ここでは

・電気とガスをまとめるプランとは?
・電気とガスをまとめると、どのくらいお得?
・電気とガスをセットで契約した場合のメリット
・電気とガスをセットで契約した場合のデメリット
・電気とガスをまとめる方法のまとめ

の順に、詳しく解説してまいります。

電気代が上がり続けるいま、『少しでも安く、そして便利に暮らしたい』ですよね!

ぜひこの記事を参考にして、あなたにピッタリのプランを見つけていただければ幸いです。

 

電気とガスをまとめるプランとは?電気とガスの供給会社を1つにすること!

最近では、リモートワークの普及によって家にいる時間が長くなっったり、年度ごとに見直される再生可能エネルギー賦課金(再エネ賦課金)による電気料金の値上げなど、これまでよりも光熱費が高くなったと感じている方も多いはず。

実際に2021年3月24日に経済産業省が発表した「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)における2021年度の買取価格・賦課金単価」によると、2021年度の4月以降の賦課金単価は、1kWh当たり3.36円となりました。

これは、2020年度の1kWhあたり2.98円と比較して0.38円の値上げで、一般家庭の平均消費電力量で計算すると年間で1200円弱の負担増となります。

この再エネ賦課金は、来年度以降も年々増加する予定で「光熱費をもっと安くしたい」と考える方には頭の痛い問題。そんな光熱費の悩みを解決するために、いま注目されているのが電気とガスをまとめるプランなのです。

電気やガスの供給会社を自由に選べるようになった

これまでは、住んでいる地域によって決められた電力会社や都市ガス会社から電気やガスを購入するのが一般的でした。自由化されていたのは家庭用のプロパンガスくらいで、価格もある程度統一されており、ガスや電気代を減らすには『各家庭で節約する』方法しかなかったのです。

しかし、2016年4月1日から電気の小売業への参入が全面自由化され、都市ガスも翌年の2017年4月1日から全面自由化に。電気もガスも、すべての消費者が会社を選べる時代になりました。

このように、「エネルギー会社を選ぶ」ことが一般的になってきたとはいえ、自分のライフスタイルにあったサービスを選択して光熱費を削減するには『何を基準にすれば良いのか』を知る必要があります。

そこで注目したいのが、電気とガスの両方の自由化によって生まれた、電気とガスを1つの業者から購入する『セット割』です。

さまざまな会社が『セット割』を販売中

電気とガスの自由化によって、さまざまな企業が電気とガスの小売販売に参入を開始。ここでは、参入している企業のジャンル別にその特徴を解説します。

エネルギー事業者

東京電力や大阪ガスといった、大手電力会社やガス会社のほか、大手石油会社などのエネルギー事業者も電気やガス事業に参入。大手企業ならではの自社発電所や供給施設を持ち、電気やガスを販売しています。

通信事業者

携帯電話やインターネットなどを主な事業にしている通信会社もエネルギー販売に参入。もともと既存の通信サービスで多くの契約者を抱えているため、通信回線と電気料金などをセットにした割引プランを強みにしているのが特徴。

再生可能エネルギー事業者

風力発電や太陽光発電を行っている再生エネルギー事業者も本格的に参入。法人だけでなく、小規模な太陽光発電を持つ家庭にもメリットがあります。

その他の事業者

その他にも住宅メーカーや家電量販店、鉄道会社や商社など、全くの他業種からも電気やガスの小売業に参入。

このように、エネルギー関連企業以外のさまざまな業種が参入することで、各企業が持つサービスや特徴を活かしたプランが販売されています。

これにより、消費者が自分のライフスタイルに合わせた会社や料金プランを選べるようになりました。

電気やガスの供給会社が倒産しても問題はない?

これだけ多くの会社がエネルギー事業に参入している今、その中から会社やプランを選ぶのは難しいもの。消費者にとっては、料金の安さはもちろんのこと、料金形態やライフスタイル、環境問題に関する理念など、会社を選ぶ基準もそれぞれ違います。

そこで、自分にピッタリの会社やプランが見つかっても、心配なのが電気やガスの安定供給が保障されるかという問題。でも、そこは大丈夫!電気やガスの契約先を変えて、たとえその会社が倒産したとしても、供給は止まりませんし、安全性や品質も変りません。

その秘密は、電気やガスの供給のうち自由化されたのは小売部門だけで、自由化した後も電気やガスの送配はこれまでと同じ各地域の電力やガスの会社から送られてくるから。そのため、電気やガスの購入先を替えても電気やガスの品質は何ら変わりません。また、小売事業者が倒産したとしても電気やガスが止まることもないのです。

 

電気とガスをまとめると、どのくらいお得?

では、肝心の電気とガスをまとめると『いったいどのくらい安くなる?』のでしょうか。

一人暮らしや夫婦2人の家庭よりも、一般的に電気とガスの使用量が多いファミリー世帯の方が安くなるプランが多くなっています。

現在の契約内容にもよりますが、家族4人程度の家族の平均で見ると年間1万円以上お得になり、契約する会社の特別サービス(例えばインターネット料金やガソリン代の割引、ポイントの加算など)が付与されるなど、自分に合ったプランを選ぶことでいろいろなサービスを受けることができます。

一方で、電気やガスをあまり使用しない一人暮らしのご家庭などは、まとめて契約するとかえって光熱費が上がることも。現在の料金をチェックして、各事業者のホームページなどの料金シミュレーションをして確認すると良いでしょう。

電気とガスをセットで契約した場合の3つのメリットとは?

ここでは、電気とガスをまとめて契約することで、いったいどのようなメリットがあるのかを確認しておきましょう。

支払い先を一本化できる

電気とガスの購入先をまとめることで支払い先が一本化されるため、家計管理がラクになります。

セット割引が適用される

電気とガスをまとめることで、基本料金や従量料金がセット値引きされるだけでなく、通信費用やガソリン代、ポイントサービスなど契約先の事業者独自のサービスを組み合わせることで、よりお得になることもあります。

ただし、利用する電気やガスの使用状況によっては必ずしもお得になるとは限りませんので、しっかりとシミュレーションを行ってから乗り換えるようにしましょう。

解約金や違約金の心配がなく契約できる

電気とガスのおまとめプランに乗り換える際には、基本的に解約金や違約金は発生しません。そのため、気軽に乗り換えられるのもメリットといえます。ただし一部の業者は途中解約に違約金を設定しているところもあるので、契約する前に必ず確認しておきましょう。

電気とガスをセットで契約した場合の3つのデメリットとは?

では次に、電気とガスをまとめて契約することで起こりえるデメリットについても確認しておきます。

契約の手続きがめんどくさい

電気とガスをまとめて契約するには、これまで契約していた電気とガスの契約を解約しなければなりません。そのため、解約と契約の両方の手続きが面倒に感じるかもしれません。

またその際に、『いつから電気とガスを切り替えるか?』『契約の期間と更新について』『解約と違約金について』『料金と割引、サービスについて』『乗換え工事の有無』などを確認する必要もあります。

セット契約したから必ず光熱費が安くなるとは限らない

契約するご家庭の家族構成などによっては、電気とガスをまとめて契約しても安くならないばかりか、かえって高くなるというケースも多くあります。

ただ、電気とガスの料金以外にも先にあげたようなメリットが付与されるプランもあります。もしも電気やガスの料金が安くならなくても、インターネット料金やガソリン代が割り引かれることで家計の節約できるのであれば、まとめプランに乗り換えるのもアリかもしれません。このように、光熱費だけでなく、家計の合計からプランを検討することも大切です。

プロパンガスの物件や地域では契約できない

日本の都市部においてはそのほとんどに都市ガスが通っていますが、地方ではまだまだプロパンガスが主流です。実際に、日本の家庭の約50%はプロパンガスを使用しています。そして、プロパンガスにおいてはセット契約できるサービスがほとんどなく、実質的にまとめプランの契約ができないのが現状です。

このように、電気やガスの自由化によってさまざまなプランやサービスが販売されていますが、従来のよりも料金が安くなるとは限りません。

しかしながら、電気やガスの割引以外のメリットもあるのが『まとめプラン』の特徴です。電気とガスをまとめることで、ご自分や家族にとって満足できるサービスであるかどうかをよく考え、契約先を見直してみるのも良いのではないでしょうか。

電気とガスをまとめる方法のまとめ

いかがでしたか?このように、電気とガスをまとめるプランによってさまざまな恩恵を受けることができるようになったのが『電気とガスをまとめるプラン』です。

今後、電気代やガス代がさらに値上げされる傾向にあるいま、このようなサービスは増々充実していくことと思われます。

・電気とガスをまとめるプランとは?
・電気とガスをまとめると、どのくらいお得?
・電気とガスをセットで契約した場合のメリット
・電気とガスをセットで契約した場合のデメリット

まずはこの4つの項目をチェックして、あなた自身の家族構成やライフスタイルにあったプランを探し、お得な契約先を探してみて下さいね!

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