毎日使うキッチンのガスコンロですが、皆さんはガスコンロの使用中に炎の様子をちゃんとチェックしていますか?
鍋やフライパンを使っていて、炎が直接見えなくても火加減を確認するときには炎を見るはずです。その際に、火加減だけでなく「炎の色」にも注意をしていただきたいのです。
今回は、ガスコンロを安全に使用するために気をつけたい「炎の色」について解説していきます。とくに小さな子どもさんのいるご家庭では、この記事を読んで参考にしていただければ幸いです。
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炎が赤い?一酸化炭素中毒の原因となる「不完全燃焼」かも
ガスコンロを点火するときは、ガスを出しながら点火スイッチを入れることで火花が散り、その火がガスに引火して着火します。そして、正常に空気調整が行われている状態でガスが燃えておれば炎の色は「青色」になります。
そして点火後にしばらくして、炎が安定しているときに「赤色」や「オレンジ色」の炎が出ているときは注意が必要なのです。
ガスコンロの炎の色が赤色やオレンジ色になる原因はいくつかあるので、その対処法や危険度なども見ておきましょう。
ガスの不完全燃焼
もしもガスコンロを使用しているときに炎の色が赤色になっているときは、まずはこの「不完全燃焼」を疑ってください。
なぜなら、ガスの不完全燃焼は命に関わる事故を誘発する原因にもなるからで、実際にガスコンロや湯沸かし器などで起こるガスの「不完全燃焼」による死亡事故が毎年のように起きています。
不完全燃焼によって炎の色が赤色になっているときは、部屋の換気が上手くできていない可能性があります。この状態のまま調理を続けると、室内に一酸化炭素が充満してしまい一酸化炭素中毒を引き起こす原因になってしまうので大変危険です。
一酸化炭素が充満したままになると最悪は死に至ります。速やかにガスコンロの火を止めて窓を開け、できるだけ多くの酸素を取り入れるために室内の換気を充分にしてください。
バーナーキャップの汚れは無いか確認する
室内の換気を行っていても炎の色が青色にならない時は、ガスコンロのバーナーキャップに問題があるかもしれません。そんな時は一度火を止めてから充分にバーナーキャップが冷めた状態で、バーナーキャップの状態を確認してみましょう。
バーナーキャップに吹きこぼれやこげ、すすなどが溜まることによって、バーナー部分への酸素供給が不足して不完全燃焼を起こしやすくなることがあります。
このようなバーナーキャップの目詰まりを防ぐには、吹きこぼれをしたときはもちろん、最低でも2~3週間に1度くらいのペースで、ワイヤーブラシや歯ブラシなどを使って軽く掃除をしてあげましょう。
また、ガスコンロを長く使用していてバーナーキャップ自体が腐食していた場合には、いくら掃除をしても不完全燃焼を起こします。基本的にはガスコンロなどの製品の耐用年数は10年未満が基本ですので、そんな時は速やかにガスコンロや部品の交換をしましょう。
ひょっとすると加湿器が原因かも?
換気もしており、バーナーキャップも綺麗な時にガスコンロの炎が赤くなる時は、室内で加湿器を使用していませんか?
加湿器に使用している水道水に含まれるアルカリ性の金属物質が、加湿器によって空気中に拡散されてガスコンロの炎と反応しても炎が赤くなることがあります。
そんな時はいちど加湿器の電源を落としてみて、炎の色が青色に戻るかを確認してみて下さい。もしも、それで青い炎に戻るときは不完全燃焼ではないので身体に悪影響を及ぼすことはありません。
しかし、ガスコンロの炎が赤くなるという状態は決して安心できる状態ではありません。
もしも、加湿器の影響と換気が上手く出来ていない状態が重なると、取り返しのつかない事態を招かないとも限らないからです。
最近の比較的新しい住宅では、密閉性の高い建築物も多く、空調が良く効く反面一酸化炭素中毒や硫化水素などの有毒物質が充満しやすい環境を作り出しやすくなっています。
そのような環境は、小さなお子様や高齢者のいるご家庭にはリスクが高い。それが心配な時は、住宅の設備を変えることで対応することが出来ます。
安全を考慮するならオール電化がおすすめ!
ガスを使えば炎がつきもの。強力な火力を必要とする中華料理店などは仕方ありませんが、ガスの使用にはそうしてもガス漏れや火災のリスクが伴います。
そのリスクを回避するには「オール電化」がおすすめです。オール電化なら炎を使わないので、調理や湯沸しの際にも一酸化炭素や二酸化炭素の排出がありません。
IHクッキングヒータの温度センサーを使えば、天ぷらやフライものをしても火災のリスクも回避でき、安心で安全に調理ができるようになります。
とは言え、すぐにガスからオール電化へ切り替えてしまうのはおすすめできません。
オール電化には、ガスとは違いオール電化に合う家庭と合わない家庭が存在します。
安いから。安全だから。と、すぐに切り替えるのではなく、しっかりとオール電化のことについて確認してから判断しましょう。
関連記事:オール電化って安い?導入費用は?オール電化が合う家庭のポイント!
これからの時代、最新の家財道具には安全と安心を担保する義務が要求されます。そんな中では、消費者自身もご自分の家庭のライフスタイルにあった器具や道具を選ぶことが大切になります。
もしもキッチンのガスコンロが古くなってきて買い替えを検討しているなら、この機会に安全を担保できるオール電化を取り入れてみるのも良いかもしれませんよ。

2017年にWEB系編集者に転職し、現在京都の郊外で気ままにノマドワーカー中。転職・移住の経験から家庭のお金の無駄を可視化し、研究することで月に10万円生活を叶えた自称「節約の鬼」ご覧いただいている全ての方に節約して浮いたお金で「より楽しいことをしてほしい」と言う思いで執筆中。旅行と温泉が趣味。
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