毎日使う台所のお掃除って、面倒な上にいろいろな洗剤やたわしなどが必要で、つい疎かになりがち。
結果として、こびりついた油汚れを落とすのに、台所まわりをドロドロにしてしまったなんて経験はありませんか?
こんにちは!ヒトカツ編集部です!
今回はそんな台所のお掃除で、強力なアルカリ洗剤ではなく、食品としても使える安全で安心な「重曹」と「クエン酸」を使ったお掃除法を詳しく紹介します。
「重曹」と「クエン酸」は、お肌のデリケートな方はもちろん、小さなお子様のいるご家庭でも安心していろいろな掃除や洗濯に使えるので、ぜひ参考にしてくださいね!
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台所の掃除はいつする?おすすめはGW、夏休み、秋の連休の年3回!
台所の掃除って、本当に面倒。換気扇まわりは油でギトギトするし、ガスコンロも油や食べ物カスなんかでゴテゴテ。シンクまわりも水垢やウロコ汚れで艶も無し…。
きっとそんなご家庭も少なくないはず。でも、それらの汚れをすべて解決してくれるのが「重曹」と「クエン酸」なのです。
しかも、重曹もクエン酸もそもそも食品なので、少しくらい掃除中に周りに飛び散っても安心です。
そんな台所掃除って、いったいどれくらいの頻度で行えばいいのかわかりにくいもの。
そこでおすすめするのがGWと夏休み、秋の連休あたりの年3回。
具体的には5月、8月、11月です。もちろん「このあたりで」というだけで、厳密にこの日ということではありません。
なぜこの時期かというと、換気扇などの掃除には当然水やお湯を使うわけですが、冬場の寒い時期はできるだけ冷たい水は使いたくないし、乾燥からくる手荒れもしたくない。
だから、できれば年末もしなくていいように暖かいうちに済ませておくほうが嫌にならないから。
また、揚げ物や炒め物などの油を使う料理が多いのもこの時期だからです。
では、実際に重曹とクエン酸を使った台所掃除のやり方を紹介していきましょう。
台所掃除をする順番は「換気扇」「コンロ周り」「シンク」の順で!
まず、台所掃除で大事なのが「洗う順番」です。なぜなら、この順番で掃除しないと汚れが他に付着しやすいから。
換気扇から順にすることで、汚れが順番に落ちていって、最後に洗い場であるシンクで終わるのが一番効率よく掃除できます。
では、実際に掃除の仕方を解説していきましょう。
換気扇の掃除のしかた
ここでは、一般的な戸建て住宅やマンションなどでも使われている2種類の換気扇の掃除について紹介していきます。
「プロペラファン」タイプの換気扇
プロペラファンタイプの換気扇は、壁の穴に扇風機の羽根上のプロペラがついている換気扇をはめ込んであるタイプの換気扇で、戸建て住宅や低層階のアパート、飲食店などでも多く使われている換気扇です。
プロペラファンタイプの換気扇の場合、家庭用ではプラスチックが素材に使われていることが多いので、傷が付かないように浸け洗いがおすすめです。
シンクに張った50℃~60℃くらいお湯にカップ1杯程度の重曹を入れて1~2時間ほど浸け込みます(換気扇のパーツが浸るくらいの湯量でOK)。お湯が冷めきると汚れが落ちにくくなるので、ゴム手袋をして温かいうちにスポンジなどで洗い、40℃くらいのお湯で流せば綺麗になります。
換気扇まわりの壁タイルには、重曹と水を3:1の割合で混ぜて作ったペーストをクレンザー代わりに使って磨くとピカピカになりますよ。
「シロッコファン」タイプの換気扇
シロッコファンタイプの換気扇は戸建て住宅やマンションなどで幅広く使われている換気扇で、システムキッチンのレンジフードと一体化している場合がほとんどです。
シロッコファンの場合は金属製のフィルターが取り付けられているので、取り外してから直接重曹を粉末のままふりかけ、2~3時間ほど放置した後にブラシやボロ布で拭き取ります。その際に「絶対フィルターを濡らさない」のがポイントです。重曹が油汚れを吸い取るので、乾燥(ベタベタ)したまま重曹をたっぷりと振りかけて使いましょう。
その他の細かいパーツ(ボルトやナットなど)とシロッコファンは、プロペラファンと同様にシンクで重曹液に浸け込み洗いします。
また、レンジフードは取り外しがきかないので、重曹ペーストで磨き洗いしましょう。
換気扇を洗う際は、誤作動防止と感電防止のために必ずブレーカーを落として、安全に配慮することを忘れないようにしてください。
このように、換気扇の油汚れを落とす掃除には重曹が大活躍します。これは油汚れやタンパク質などの汚れに、重曹の「アルカリ性」が作用して中和するから。
ですから、同じく油汚れが付きやすい、ガスコンロやIHクッキングヒーターの掃除にも重曹がピッタリなのです。
コンロ周りの掃除の仕方
ガスコンロやIHクッキングヒーターの掃除をする際にも、重曹ひとつで十分綺麗にできます。
ガスコンロの本体、IHクッキングヒーターのガラストップなどには重曹ペーストか粉のままの重曹で磨き上げると良いでしょう。ただし、金属部分を直接粉のまま磨くと傷がつく恐れもあるので、その場合はペースト状にした重曹で優しく磨くと安心です。
五徳(コンロの鍋をおく鉄の部分)は、焦げや油が付着します。その部分はシンクで重曹液に浸け込み洗いします。要領は換気扇と同じです。焦げ付きがひどい場合は、たわしやブラシのほかにくしゃくしゃにしたラップでも綺麗にこそげ落とせるので、ぜひお試しください。
シンクのくすみやウロコ汚れは「アルカリ性」です。ここでは「酸性」のクエン酸が大活躍!
換気扇とコンロという面倒な掃除を終えたら、やっと仕上げのシンク掃除です。
シンクも同じく毎日使う場所ですが、野菜や食器を洗ったりする場所なので、比較的毎日拭いたり洗ったりしていると思います。
そんなシンクで換気扇やコンロの部品を洗えば、どうしても油汚れが付着したり、残っていたりします。そんな時は、ぜひ重曹で磨いて下さい。ペースト状の重曹か、粉のままの重曹を使って磨けば、きっと油汚れが綺麗になるはずです。
でも、シンク自体や水道の蛇口などの金属部分のウロコ汚れは、残念ながら重曹では綺麗になりません。それは、水道水に含まれるカルシウムが結着してできるウロコ汚れがアルカリ成のため、同じアルカリ性の重曹では落ちないから。
ここで便利なのが「クエン酸」なのです。シンクの油汚れなどを重曹で洗い流した後は「クエン酸」を使って、仕上げの掃除をしましょう。
クエン酸の使い方はおおむね重曹と同じ。こちらも重曹と同じく、もともとは食品なので安心して使うことができます。
ウロコ汚れのような酷いこびりつきには「クエン酸パック」が良く効きます。水200mlにコーヒースプーン軽く1杯くらいのクエン酸水をつくり、スプレーするかキッチンペーパーなどを浸して、汚れの酷いところに貼り付けてラップで包んでパックします。そのまま乾燥しないように1~2時間放置してから、軽くこすり洗いすれば綺麗になるはず。
あとは、排水口を洗えば完璧ですね!
排水口は「重曹」と「クエン酸」でアワアワ攻撃!モコモコ泡で楽しく掃除できますよ
最後は排水口を綺麗にすれば、すっきりピカピカです!
排水口のヌルヌル汚れはカビや雑菌です。そんな汚れを放置すると、排水つまりや悪臭の原因にもなるので、こちらも定期的に掃除したいもの。
そこで活躍するのは「重曹」と「クエン酸」の両方です。
重曹を排水口にまんべんなくふりかけ、その上からクエン酸をさらに振りかけます。
そして、その上から40℃~50℃くらいのお湯を少しずつかけるとモコモコと泡立ち始めます(泡や空気に害はありませんので安心を)ので、30分ほど放置したあと洗い流します。
こびりついた汚れは、泡を洗い流したあとに、たわしなどで擦り洗いすればピカピカになります。
シンクや排水口の洗い方は、お風呂や洗面台の鏡や蛇口の掃除でも使えます。(とくに排水口の泡洗いは、子どもが喜びますよ!)
重曹とクエン酸を使えば家中を綺麗に掃除できる!のまとめ
このように「重曹」と「クエン酸」があれば、家の中でもとくに強い洗剤を使いたくな場所で大活躍してくれます。
重曹やクエン酸は、粉末のままでも使えるし、ペースト状や水に溶かしても使えるので、高価な洗剤よりも使いやすく、しかも安価で安全です。
油汚れや水回りだけでなく、洗濯や食器洗いにも使える重曹やクエン酸は、いつでも家にストックしておくと大変便利です。
安くて安全な重曹とクエン酸を上手に使って、ぜひ家中をピカピカにしてくださいね!

2017年にWEB系編集者に転職し、現在京都の郊外で気ままにノマドワーカー中。転職・移住の経験から家庭のお金の無駄を可視化し、研究することで月に10万円生活を叶えた自称「節約の鬼」ご覧いただいている全ての方に節約して浮いたお金で「より楽しいことをしてほしい」と言う思いで執筆中。旅行と温泉が趣味。
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