お風呂の換気扇ってどのタイミングで消せばいいの?
冬場などの湯気がモクモクとあがる時期には、脱衣所や廊下まで湿気が回って大変ですよね。
こんにちは!ヒトカツ編集部です!
マンションなどの集合住宅では、お風呂場に窓がないお宅も多いはず。
そんなお家ではお風呂場の換気扇が活躍しますが、つけっ放しでは電気代が気になりますよね。
そこで検証した結果、お風呂場の換気扇の電気代がとても安いことがわかりました。
しかし、電気代が安いからといってつけっ放しが良いとも言いきれません。
そこで今回は、お風呂の換気扇を上手に使う方法をご紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね!
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お風呂やトイレの天井にある換気扇の電気代っていくら?じつはとっても安かった!
マンションなどでよく見かける、天井にはめ込んである換気扇。スイッチを入れると「ブーン」という音とともに勢いよく回転し、お風呂場やトイレの空気を換気してくれます。
そんな換気扇ですが、意外に消費電力は低く、カタログ値の定格消費電力で見ると7~9w程度となっています。
定格消費電力とは、その電化製品が消費する電力の最大値で、通常はその1/2~1/3程度の消費電力で運転します。
お風呂場の換気扇で実数計算すると1時間あたりの消費電力は2.5w程度。
1時間あたりの電気代を計算すると、
2.5w÷1000×27円=0.0675円
0.0675円×24時間×30日=48.6円 (※東京都の一般家庭の標準価格1kwh27円で計算)
このように1日24時間、1ヶ月つけっ放しでは48.6円となるわけです。
これを見ると、お風呂場の換気扇は電気代が安いので、いっそのことつけっ放しにしたいと思ってしまいますよね。
とくに湿気が籠りやすいお風呂場は、換気をよくしないと脱衣所などその周辺のカビの原因にもなるから。
でも浴室の換気扇をつけっ放しにすると、汚れが溜まって吸い込みが悪くなったり、異音の原因にもなり、最後はモーター自体が動かなくなることも。
そこで、次に換気扇に起こりやすい不具合について考えていきましょう。
換気扇の寿命って何年くらい?故障を防ぐ方法も紹介します!
お風呂場やトイレの換気扇の電気代は、つけっ放しにしても安いことがわかりました。
しかし、換気扇をずっとつけっ放しにするとモーターに負担がかかります。またずっと空気を吸い続けることでホコリが溜まり、フィルターの目詰まりもしやすくなります。
ここでは、換気扇に起こりやすい不具合について詳しく見ていきましょう。
換気扇が動かない場合
スイッチを入れても換気扇が動かない場合は、モーターが寿命を迎えた可能性があります。
動かなくなる前に、換気扇から変な音がしていたなどの異変があった後であれば、モーターが壊れた可能性があります。
モーターの寿命には個体差が大きく、使用方法にもよりますが5~6年で壊れるの物もあれば、15年以上持つものもあります。これは「当たり外れの問題」もあるので何とも言えませんが、おおかたの家電製品は10年を目安に交換することが推奨されています。
また、何の前触れもなく急に動かなくなった場合にはスイッチの不具合も考えられますが、可能性は高くはありません。
もしもどちらか区別がつかないときは、換気扇のカバーを外して換気扇本体に耳を近づけてみて下さい。小さな電気音(ヴーという音)がしていれば通電しながらモーターが動いていない状態ですのでモーターの故障か破損です。音が全くしない場合は、スイッチの故障かブレーカーが落ちている可能性が高いです。
換気扇から異音がする場合
換気扇から異音がする場合は、その音をよく聞いてみて下さい。
もしも「ヴォーン」のようなこもった感じの音がする場合には、フィルターやファンの部分にホコリやゴミが詰まって、換気効率が下がっている可能性があります。
この状態でそのままにしておくと換気効率が悪くなるだけでなく、電気代が高くなるし、モーターへの負担が大きくなるので故障や破損の原因になります。速やかに掃除してください。
換気扇から高音の金属音「キー、キュルキュー」という感じの音がした場合は、そろそろモーターの寿命と考えて下さい。そんな音がする場合は、それなりの長い間使ってきた換気扇のはずです。早めに交換するようにしましょう。
なお、換気扇の交換には電気工事士という専門資格が必要です。安全のためにも、ご自分ではなさらないようにしましょう。交換費用の目安は、本体と工事費込みで2万円~3万円くらいが相場といえるでしょう。
このように換気扇を使う場合には、つけっ放しで使っても電気代はそれほど気にはならないでしょう。しかし、長い時間の連続使用は当然ながら換気扇本体のモーターを傷める原因になります。
そこで、使用する時間の目安として1日4~5時間程度にすることがメーカーからも推奨されています。
入浴中から換気扇を回し始めて、入浴後はお風呂の扉を占めた状態で2時間ほど換気すれば、脱衣所への湯気の漏れも少なくなり、ある程度の湿気を排出することができます。
そして、翌朝から夜までは浴室、脱衣所の扉を開けっ放しにして、できるだけ家中の通気を良くして換気するようにしましょう。
24時間換気システム住宅とは?2003年以降の住宅建築に採用されるシステムでつけっ放しで使います!
今から20年近く前の2003年7月1日、住宅やビルなどのシックハウス対策をもりこんだ「建築基準法」の改正が行われたことをご存知ですか?
この法改正により、原則として改正以後のすべての建築物に、24時間換気システムなどの機械換気設備を設置することが義務づけられました。
このシステムが設置されている住宅では、換気システムを常時つけておくように定められているので、基本的には常につけっ放しにしておきましょう。
※2003年7月1日よりも前に着工された住宅の場合は24時間換気システムが導入されていないこともあります。そのような住宅では、24時間換気システムが設置されているときはつける、そうでないときは必要な時だけつけるようにしてください。
24時間換気システムってなに?上手な使い方も紹介します!
24時間換気システムが義務化された背景には、最近の住宅に高断熱、高気密化が進んだことがあります。
高気密化住宅で、建築材料に含まれる化学物質が室内にこもるとシックハウス症候群を引き起こす原因になるため、それを排除するために義務化されたのです。
また、高層住宅などの窓が少ないお宅では生活臭や湿気もこもりがち。そこで、常に室内の空気を外に強制的に追い出し、新しい空気を取り込むために24時間の換気が必要なのです。
ちなみに、24時間換気システムの電気代は1ヶ月300円程度のものが多く、台所やお風呂、トイレや各部屋などをダクトで繋いで家全体の換気を行います。
また、このような換気システム換気扇には安全装置が付いていおり、火災の心配もなく安心です。
24時間換気システムの上手な使い方は必要に応じてスイッチを切る!そのタイミングとは?
基本的には24時間つけっ放しにする換気システム。
しかし、スイッチを切った方が良いときもあります。
強風が吹いているとき
台風のときや、春一番が吹き荒れているようなときは換気扇のスイッチを切っておきましょう。
強い風で運転中の換気扇が逆回転し、故障の原因となる可能性があります。
そんな時は、各部屋の給気口も閉じて風雨の侵入も防ぐように気をつけましょう。
花粉の時期やPM2.5が気になるとき
花粉の飛散量が多い時期やPM2.5が気になるときは、外気を取り込むことで室内に花粉や汚れた空気が入り込みます。そんな時は換気を止めるか、給気口に花粉対策用のフィルターをつけるようにすると安心です。
花粉症やPM2.5が心配な時は、換気扇を止めて空気清浄機をつけるとバッチリですね!
空気清浄機の電気代や上手な使い方は→空気清浄機の電気代は1ヶ月約100円!上手な選び方と使い方を詳しく解説!を参考にしてくださいね。
換気扇の効率を上げる!換気扇のフィルターはこまめな掃除を心がけましょう!
こまめな換気扇フィルターの掃除は良いことばかりです。
換気扇フィルターの掃除の頻度は、台所は1ヶ月毎に。また、お風呂やトイレは半年に一度が目安です。
こまめにフィルター掃除をすると換気効果が上がるだけでなく、電気代の節約やモーターの長持ちにも繋がります。
また、こまめに掃除することで汚れのこびりつきも無くなり、汚れが落ちやすくなります。
お風呂の換気扇の上手な使い方のまとめ
以上、いかがでしたか?
このように、換気扇はお風呂だけでなく、どの部屋の空気も綺麗に保ちながら快適な空間を提供してくれる大事なものです。
比較的古い日本家屋などは、もともと自然な換気ができるように適度な隙間を持たせて造られており、お風呂やトイレにも窓が付いているので換気扇がない家屋も多いでしょう。
しかし、最近の住宅は断熱性と気密性が高く、隙間が極力ないように造られているので、強制的に24時間換気するシステムが導入されているのです。
ぜひこの記事を参考にして、それぞれの住宅環境に合わせた上手な換気扇の使い方で、快適な生活を送ってくださいね!
【関連記事】【まとめ】換気扇の電気代は1ヶ月100円以下?お家の換気扇を徹底比較します!もご参照ください。

2017年にWEB系編集者に転職し、現在京都の郊外で気ままにノマドワーカー中。転職・移住の経験から家庭のお金の無駄を可視化し、研究することで月に10万円生活を叶えた自称「節約の鬼」ご覧いただいている全ての方に節約して浮いたお金で「より楽しいことをしてほしい」と言う思いで執筆中。旅行と温泉が趣味。
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