オイルヒーターは、本体のパネル内のオイルを電気で加熱し、パネルから放熱される赤外線の輻射熱(ふくしゃねつ)で部屋全体を暖める暖房器具です。
オイルヒーター自体は昔から使われてきましたが、電気代が高いというデメリットから敬遠敬遠されがちでした。
こんにちは!ヒトカツ編集部です!
近年、そんなオイルヒーターが注目を集めています。
それは、電気の熱効率が良くなったことと、住宅環境が良くなって部屋の気密性が上がったことで、オイルヒーターの電気代が大幅に安くなったから。
今回は、そんなオイルヒーターのリアルな電気代を検証し、デメリットがないと言われる使いやすさを詳しく解説します。
オイルヒーターの購入をお考えの方は、ぜひ参考にしてくださいね!
Contents
オイルヒーターってどんな暖房器具?
オイルヒーターと効いても、いま一つピンと来ない方も多いかも知れません。
最近主流の暖房器具は、こたつやエアコン、または灯油やガス、電気のファンヒーターなどで、電気代が高いイメージのオイルヒーターを使うご家庭が少なかったからです。
しかし近年、体に優しくて静かなオイルヒーターの人気が高まっています。
それは、オイルヒーターの価格が低下したことや、住宅の気密性や断熱性が高まっていることもあり、安全性の高いオイルヒーターがみなおされているからなのです。
オイルヒーターのメリット
オイルヒーターは、本体の放熱板の密閉容器内に難燃性のオイルが入っており、電気の力でオイルを加熱し、放熱板から赤外線熱を放射して室内を暖めます。
エアコンやファンヒーターのように、暖かい空気を室内に対流させる暖房器具とは違い、放熱版から放出される熱が床や壁、天井に反射して部屋を暖める暖房器具です。
オイルヒーターでは、部屋全体が暖まるまでに時間がかかりますが、無風で優しい柔らかな暖かさが得られるのが特徴です。
温風や熱風を放出しない分、ほこりやチリをまきあげたりせず、ほとんど音もしない静かな暖房器具で、空気の乾燥から起こるのどの痛みや肌のかさつきも心配ありません。また、火傷や火災の危険性も低いので、小さなお子さんや高齢者がいるご家庭にも安心なのです。
オイルヒーターの電気代を検証!電気代は思っているよりずっと安かった
では、実際にオイルヒーターの電気代がどれくらいかかるのかを検証してみた結果を発表します。
使用したオイルヒーターは、カタログ値で8畳用の消費電力1200wの製品。
このオイルヒーターを8畳の部屋で3時間運転した結果です。
オイルヒーターの電気代
今回、オイルヒーターの消費電力を30分ごとに計測。温度設定は「中」で利用。電気代は1kwhあたり27円で計算しました。
この条件で外気温8℃、室温13度からスタートして実測を開始すると消費電力は下表のような結果になりました。
経過時間 | 消費電力量(累積) | 電気代(累積) |
30分 | 240w | 約6.5円 |
60分 | 400w | 約11円 |
90分 | 550w | 約15円 |
120分 | 760w | 約21円 |
150分 | 950w | 約26円 |
180分 | 1100w | 約30円 |
このように、起動直後は電力を使うものの、一度オイルが温まると保温する電力しか使わなくなるので、カタログの消費電力量には遠く及ばす、1200wを消費するには3時間以上かかることがわかりました。
気密性や断熱性の高い、マンションや新築の住宅では「弱」の運転でも十分に使えるので、電気代はさらに安くなり、毎日8時間使用しても1ヶ月2000円程度で使える安い暖房器具と言えるでしょう。
オイルヒーターをさらに上手に使う方法は?エアコンとこたつを併用すると電気代がさらに安くてメリットもいっぱい!
電気代が安くて、空気の乾燥や火傷の心配もない、安全で便利なオイルヒーターですが、一つだけデメリットがあります。
それは、部屋を暖めるまでに時間がかかること。素早く部屋を暖めるにはエアコンが便利。
そこで、エアコンがある部屋では、最初の30分ほどはオイルヒーターとエアコンを併用することをおすすめします。
エアコンで素早く部屋を暖めたら、その後でオイルヒーターに切り替えます。電気代はエアコンに比べると若干オイルヒーターは高めになりますが、乾燥が気になる方には良い方法。
そして、暖房器具で一番コストの良いこたつを使えば、両方の温度設定を「弱」にしても十分暖をとれるはず。
このように、お肌のデリケートな方や赤ちゃんがいるご家庭にはオイルヒーターが絶対おすすめです。
オイルヒーターの節電方法
オイルヒーターを使うコツは、電源をこまめに消さないこと。
オイルヒーターは、説明してきたように放熱板の中のオイルを温めて放熱するので、一度電源を切るとオイルの温度が急速に下がってしまいます。
そこで目安として、1時間以上部屋を空けない場合は、つけっぱなしの方が節電に効果的です。
外出する際はもちろん安全のために電源を切ることが前提ですが、お風呂タイムなどの場合にはつけっぱなしにしてオイルを保温しましょう。
上手なオイルヒーターの選び方は?ポイントは暖房能力、消費電力、安全性、機能性の4つ!
最近のオイルヒーターにはいろいろな機能が付いていますが、自分のライフスタイルにあったオイルヒーターを選ぶことが大切です。
多機能はもちろん便利ですが、使わない機能が付いていても本体価格が高くなるだけ。
そこで、選ぶべきポイントは4つと覚えて下さい。
①暖房能力…暖房能力は、実際に使う部屋よりも大きめにして余裕がある方が良く、部屋を素早く暖めることができて電気代も安くなります。
②消費電力…消費電力は対応する部屋の大きさで変わりますが、エコモードがあると省エネが期待できます。
③安全性…オイルヒーターは安全性が高い暖房器具ですが、中には放熱板が高温になる製品もあります。小さなお子様がいるご家庭などは安全性のさらに高い商品を選んでください。
④機能性…オイルヒーターにはタイマーが付いているものもあります。家に帰る1時間前にセットしておけば、寒い冬でもお家に着く頃には暖かい部屋になっている便利な機能です。
その他にもリモコンや、安全機能などさまざまあるので、ご自分のライフスタイルにあわせた製品を選んでくださいね。
オイルヒーターの電気代とメリットのまとめ
以上、いかがでしたか?
オイルヒーターは電気代が安く、しかも暖房特有の乾燥や火傷、火災の心配が少ない暖房器具であることがお分かりいただけたかと思います。
小さなお子様はもちろん、高齢者やペットがいて、ストーブやファンヒーターを使えないご家庭にもピッタリです。
エアコンに比べると1/4~1/2の価格で買えるオイルヒーターを上手に使って、寒い冬を快適に乗り越えましょう!
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2017年にWEB系編集者に転職し、現在京都の郊外で気ままにノマドワーカー中。転職・移住の経験から家庭のお金の無駄を可視化し、研究することで月に10万円生活を叶えた自称「節約の鬼」ご覧いただいている全ての方に節約して浮いたお金で「より楽しいことをしてほしい」と言う思いで執筆中。旅行と温泉が趣味。
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