日本から近く、主要な国際空港からマニラやセブの空港への直行便もある、意外に便利な国がフィリピンです。
フィリピンはいま、移住や留学先としても人気で、これからもフィリピンへ渡航する日本人は増えると見込まれています。
こんにちは!ヒトカツ編集部です!
フィリピンは常夏の島国で物価も安く、今後の経済成長がもっとも期待されている国のひとつ。
渡航費用もLCCなどの格安チケットを使えば1万円ほどと非常に安く行くことができ、飛行時間も4時間~5時間ほど。時差は1時間(日本が1時間進んでいます)で、時差ボケの心配もありません。
では、そんなフィリピンで暮らすには、どのようなビザを取得したら良いのでしょうか?
ここではロングステイ向けのビザを中心に、わかりやすく紹介していきたいと思います。
フィリピンへの移住や留学に今日ものある方は、ぜひ参考にしてくださいね!
Contents
フィリピンのロングステイビザは多数!自分にピッタリのビザを選びましょう
フィリピンのリタイアメントビザは、他国と比較して大きく異なる点があります。
それは、退職者ビザでありながら35歳以上で申請ができるところ。
他国のリタイアメントビザは年金生活者向けに発給するため、通常は最低でも50歳以上といった年齢制限が設けられています。
フィリピンのようなリタイアメントビザを、若い年齢で取得できる国は珍しいといえます。
また発給条件についても、他のアジア地域では膨大な資産を求める国が多い中で、フィリピンでは若者でも収めることが可能なレベルの金額で申請をすることができるので、コスト面でも安心です。
永住には特別居住退職者ビザ(SRRV)?SRRVは全部で3種類!
フィリピンの特別居住退職者ビザは通称SRRV(Special Resident Retirees Visaの略)と呼ばれており、基本的には滞在日数に制限はありません。
そのため永住権と同じように扱えます。SRRVには3種類あり、資産を準備することで取得できますが、35歳~49歳と50歳以上で必要な資産が違います。
SRRVクラシックビザ
SRRVクラシックは、フィリピン政府指定の銀行に6ヶ月以上の定期預金を行うことで取得できるビザ。
定期預金の金額は申請者の年齢によって違い、
35歳~49歳の人 50,000USドル
50歳以上の年金受給者でない人 20,000USドル
50歳以上で年金受給者 10,000USドル
の定期預金が前提となっています。
その他にも年間360USドルの年会費が必要ですが、この預金額はマンション購入などへの投資にまわすことも可能となっています。
SRRVスマイルビザ
このSRRVスマイルビザは、SRRVクラシックとは違い、預金額をマンション購入などの投資に転換できないビザです。
預金額は一律で20,000ドルでよく、35歳~49歳の方にとっては、コスト面で安くなるメリットがあります。
50歳以上の年金受給者ではない人にとっては、同額の投資へ転換できるクラシックの方が条件の良いビザといえます。
50歳以上の年金受給者に関しては、初期費用が安くて、投資への転換もできるクラシックを申請することをおすすめします。
SRRVヒューマンタッチビザ
SRRVスマイルは介護や療養が必要な人に向けたビザで、預金額は10,000ドル、35歳以上であれば申請可能です。
こちらも年会費は年360USドルが必要で、投資への転換はできません。
SRRV以外のビザでも永住できる?投資や学生向けにビザを発行している
フィリピンには特別居住退職者ビザの他にも、滞在の日数に制限がないビザがあります。
それにはいろいろな条件があり、なかには内容が分かりにくいビザも存在しています。
そこで、これらのビザを取得する際はコンサルタントなどを利用した方が良いかもしれません。
クォータービザ(Quota Immigrant Visa)
クォータービザは初回のみ50,000USドルが必要です。しかし、数か月のあいだ指定された銀行へ預けた後には、自由に日本へ送金することも可能です。
このビザには、金銭的な条件、滞在期間、労働に対しての規制もないので、特に人気が高くなっています。
しかし年間に50名の日本人にしか発給割り当てがなく、その発行も不安定なところがあるので要注意です。
そんなこともあり、多くの申請者はビザ専門のコンサルタントに依頼して申請をしています。そして申請した後も、指定の銀行口座の開設、現地での健康診断、イミグレーションの質疑応答など、複数回フィリピンへ通う必要があります。
特別投資家ビザ(SIRV)
特別投資家ビザはSIRV(Special Investments Residence Visaの略)と呼ばれており、投資が続く限り滞在が可能なビザ。
21歳以上で申請することができ、申請者の配偶者および21未満の未婚の子どもの同行も許されます。投資額は75,000USドルです。
上記以外のビザ
上記以外にも、1年期限の更新可能な「条件投資家ビザ」や「特定投資居住ビザ」などの投資かを対象としたビザがあります。
また、フィリピン人と結婚することで取得できる「結婚永住ビザ」もあります。
フィリピンに留学しながら滞在する場合は、学生ビザを取得します。この場合にはSSP(Special Study Permitの略)と呼ばれる特別就学許可証を取得することになります。
SSPは、現地の語学スクールで申請することになるので、渡航前に自らSSP取得のために申請をする必要はありません。
しかし、近年、語学スクールが急増しており、政府未認可のSSPが取得できない学校もふえていますので、留学先を決める際には認可校であるかをしっかりと確認しましょう。
大学や大学院に就学する場合には、SSPではなく学生ビザを申請します。
フィリピンへ移住する際に必要なビザの種類と取得法のまとめ
以上、いかがでしたでしょうか?
このように、フィリピンに移住する際に必要なビザの取得は、ある程度の投資費用が確保できれば、比較的若い方でも取得できることが分かりますね。
しかし、フィリピンではビザの取得に関するルールが頻繁に変わります。れだけでなく、入国に関するルールも突然変わることもあります。
もしも、フィリピンへの渡航を考えている方は、必ずその直前に大使館などのHPから最新の情報を確認しましょう。
特にビザの申請から発給までには、相当な時間と費用がかかることがありますので、十分に余裕をもった準備期間を持つようにしてください。
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