不動産業界のアンケートによると、「老後に住みたい都道府県」では20代以上の全年代で「沖縄」が1位を独占。
沖縄の温暖な気候と自然豊かなかな風土は、すべての日本人の憧れの地となっています。
ここでは沖縄へ移住をする前に、移住生活を成功に導くために準備しておくべきことを、わかりやすく6つにまとめて紹介していきます。
将来は沖縄に移住をしたいと計画している方に、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
Contents
沖縄へ移住する前にしておくべき6つの準備
沖縄に暮らす場合には、前もって沖縄特有のお金の事情や本土とは違う習慣を知っておかないといけません。それ以外にも、老後の暮らしでは自分が亡くなってからのことも考えておかなければなりません。
そんな沖縄で老後を安心して暮らすには、以下の6つの準備が大切です。
1.高い物価に備えるお金の準備
2.価格が高騰中の沖縄の住まいの準備
3.沖縄での仕事への備え
4.沖縄独特の生活習慣を勉強しておく
5.これまでの住まいの処分
6.自分が亡くなってからのこと
それでは、この6つの準備について詳しく解説していきましょう。
高い物価に備えるお金の準備
沖縄で必要な生活費は毎月20万円がひとつの目安です。
沖縄は東京などの大都市に比べて「物価が安い」と思われてる方が多く、退職金があれば優雅に生活できると思ってはいませんか?
しかし実際には本土からの輸入品が多いために物価が高くなる傾向にあります。特に地元のものではない生鮮食品や日用品が高くなっていますので、買い物に工夫して上手に節約するように心がけましょう。
では、沖縄の生活費の目安を見てみましょう。
- 家賃 60,000円
- 光熱費 20,000円
- 通信費 10,000円
- 保険料 30,000円
- 食費 40,000円
- 日用品 5,000円
- 模合費用 10,000円
- 医療費 5,000円
- 被服・美容費 10,000円
- レジャー費 10,000円
上記のように、沖縄では老後の夫婦での暮らしでも、ひと月の生活費として20万円は用意する必要があります。
価格が高騰中の沖縄の住まいの準備
沖縄で戸建て住宅を購入するなら約4000万円。賃貸マンションを借りるなら家賃は月に70000円を目安に考えておきましょう。
沖縄は物価と同様に「不動産も安い」と思われている方が多く、東京の家やマンションを売却して、その資金で沖縄で広い家にを購入して住もうと考えている方もいらっしゃいます。
しかし沖縄の土地や不動産は最近になって高騰を続けており、ここ5年ほどで倍以上になっています。その額は東京郊外の住宅よりも高いといっても過言ではありません。
この原因も移住人気にあると言われており、沖縄に移住する富裕層が競ってロケーションの良い住宅を購入しているために高騰を続けているのが現状です。
沖縄の那覇市などの立地の良い場所では、35坪前後の新築物件を購入するには4000万円~5000万円は必要です。中古の物件でも最低2000万円以上するので、沖縄での住宅購入には結構なお金が必要になるのです。
またあまり古い物件を購入すると、自分が亡くなってから処分に困るといったことも考えられます。そんな時は残された子どもたちに迷惑がかかることもあるので、どのように処分するかを専門家に相談しておくなどをあらかじめ決めておきましょう。
沖縄で賃貸のマンションやアパートに住もうと考えている方は、いろいろな物件があるし、住まなくなれば契約を解除すればよいだけなので安心です。
家賃も3万円台~8万円くらいと幅広く、お買い物や交通の便など、自分の住みやすい場所や価格の部屋を選ぶと良いでしょう。
ただ注意したいのは、沖縄には低層階のマンションやアパートが多く、2階や3階の部屋が多くなります。このような物件にはエレベーターがないので、ご高齢の方には不向きなところもあります。できるだけ交通の便の良い1階の部屋を借りると良いでしょう。
沖縄での仕事への備え
沖縄に移住してから年金と貯蓄だけでは生活が苦しく、沖縄で仕事もしたいと考えている方にはしっかりとした準備が必要です。
これまでのスキルが沖縄でも活かせるという技術があっても、実際に沖縄でその仕事があるとは限りません。また、物価が高いわりに沖縄では賃金は安めです。
沖縄で多い求人5選
- 観光業やレジャー関係
- 建築関係
- 介護関係
- 薬剤師
- 保育士
このような仕事に役立つ資格をお持ちの方は、比較的困ることなく職を探せるでしょう。
もしも沖縄で仕事に就く予定がある方は、事前に仕事の有無や待遇をしっかりと確認しておきましょう。
沖縄独特の生活習慣を勉強しておく
沖縄には独特の習慣があり、都会のようなクールなお付き合いとは真逆な関係があります。
昔は全国にもあった、住民同士でお金を出し合って貯蓄しておき、皆で何かの困りごとに備えるという風習が沖縄にはまだあり「模合」と呼ばれています。
このように、沖縄では住民同士の結びつきがたいへん強く、移住者だからといって無視していると村八分にされていしまっても仕方がないこと。「郷に入れば郷に従え」のように、沖縄に移住するのであれば、その土地の習慣に従う覚悟も必要です。
これまでの住まいの処分
沖縄に移住する前に、これまで住んでいた持ち家を処分してから引っ越す場合は、そのタイミングをよく考えましょう。
もしも処分したお金で沖縄の家を購入した場合、沖縄暮らしが性に合わなかったときに帰る場所がなくなってしまいます。
いくら憧れていた土地とはいえ、いざ住むとなると人間関係や気候などで「思っていた生活とは違った」なんてこともよくあること。
もしも経済的、時間的に余裕があるのであれば、今の住まいはそのままにしておいて、一度賃貸物件を借りて数か月間暮らしてみてはいかがでしょうか。
知らない土地に移住する際には、それくらいの余裕があるほうが安心です。
自分が亡くなってからのこと
沖縄を「終の棲家」とお考えの方は、自分がなくなった後のこともしっかりと考えておきましょう。
移住の地では、葬儀をどこでするとかお墓をどこにするかといったことは、亡くなってからの準備では遅いことです。あとに残される子どもに迷惑は掛けたくないでしょうから、元気なうちに相談して決めごとをしておきましょう。
移住生活を成功に導く準備のまとめ
このように、沖縄へ移住する前に準備しておきたいことはたくさんあります。
お金や住まいのことだけでなく、沖縄の生活習慣を知ることも大切です。そして何より、沖縄という陸続きではない土地では「何かあった」ときに、本土の身内にすぐに会えないという不便さがあります。
老後に沖縄へ移住をする際には「移住前にすること」「移住してからのこと」「自分が亡くなってからのこと」をしっかりと考えて、身内に迷惑がかからないようにしっかりと相談してから実行するように心がけましょう。
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2017年にWEB系編集者に転職し、現在京都の郊外で気ままにノマドワーカー中。転職・移住の経験から家庭のお金の無駄を可視化し、研究することで月に10万円生活を叶えた自称「節約の鬼」ご覧いただいている全ての方に節約して浮いたお金で「より楽しいことをしてほしい」と言う思いで執筆中。旅行と温泉が趣味。
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