毎日の疲れを癒すお風呂タイムは、誰もがゆっくりと過ごしたいもの。
シャワーだってガンガン使って、身体を清潔にしたい。
でもそこで、どうしても気になってしまうのが“水道光熱費”ですよね。
こんにちは!ヒトカツ編集部です!
そこで今回は、そんなシャワーのお湯を節約できると人気の「節水シャワーヘッド」について詳しく検証してみました。
その結果、65%もの圧倒的な節約方法が見つかりました。
お風呂タイムにガス代や水道代やを気にせず、気持ちよく入浴したいあなた!ぜひこの記事を参考にしていただければ嬉しいです。
Contents
シャワーのお湯にかかるコストはいくら?水道代とガス代を詳しく計算します!
シャワーにかかるコストは、基本的には「水代」と「ガス代」の2つです。
ここではこの2つについて、詳しく計算しいきます。
水道代を試算
水道代金は、一般的に基本料金と、上水道代、下水道代を合わせて請求されます。
正確な水道代を計算するには、皆さんの自宅に届く請求書から1Ⅼあたりの料金を割り出す必要がありますが、ここでは東京23区の平均的な料金で試算します。
東京23区の上下水道代は、だいたい1Lあたり約0.2円です。
一般的なシャワーヘッドでシャワーを使うと、1分あたり約10Ⅼの水を使うので、1分間で約2円かかります。
ガス代を試算
ガス代は、都市ガスかプロパンガスかによって金額が大きく変わるため、ここではそれぞれ別々に試算します。
都市ガスの場合
東京都23区の都市ガス代は、基本料金と従量料金を合計して割り出すことでわかります。そこで試算すると、だいたい平均単価は1㎥当たり約180円となります。
都市ガスの発熱量は1㎥当たり約11,000kcalで、20℃の水でお風呂やシャワーのお湯を熱めの43℃に沸かすと、1Ⅼあたりのガス代は以下の計算になります。(熱効率90%で計算)
23(43℃-20℃)×1(水の量)×0.9(熱効率)÷11,000(熱量)×180(単価)≒0.34円
それでは次に、お湯の温度をぬるめの38℃に設定した場合を試算します。
18(38℃-20℃)× 1(水の量)×0.9(熱効率)÷11,000(熱量)×180(単価)≒0.27円
このように43℃と38℃のお湯では、ガス代がおよそ22%も下がることが分かりました。
これを水道代込みで計算し直すと、43℃のお湯で10分シャワーを使うと総コストが約54円。一方、38℃のお湯では約47円になります。
プロパンガスの場合
プロパンガスの1㎥メートル当たりの従量単価は平均630円ほどで、都市ガスに比べてかなり高くなります。しかも、地方へ行くと更に高い傾向が見られるので要注意。
プロパンガスをお使いのご家庭は、一度自分の家のガス代がいくらか計算してみて下さい。
ただプロパンガスは発熱量も多く、1㎥当たり24,000kcalと都市ガスの約2.2倍もあるのが特徴です。
プロパンガスも熱効率を90%として、先ほどと同じく計算式に当てはめてみると、以下のようになります。
20℃の水で熱めの43℃のお湯1Lを沸かすプロパンガス代。
23(40℃-20℃)×1(水の量)×0.9(熱効率)÷24,000(熱量)×630(単価)≒0.54円
20℃の水でぬるめの38℃のお湯1Lを沸かすプロパンガス代。
18(38℃-20℃)×1(水の量)×0.9(熱効率)÷24,000(熱量)×630(単価)≒0.43円
これを水道代込みで計算し直すと、43℃のお湯で10分シャワーを使うと総コストが約74円。38℃のお湯では約63円になり、都市ガスと同様に約22%の節約ができます。
では次に、お湯の量そのものを節約する方法について考えてみましょう。
お湯の量を節約する方法は?時短より節水シャワーヘッドで湯量を半分以下に!
シャワーの節約方法で大事なことは、結局のところ「使うお湯の量を減らす」ことです。
長い時間使っても、結果として使うお湯の量が少なければ節約できます。
そこで人気なのが「節水シャワーヘッド」なのですが、近年、その性能と節水能力は飛躍的に進歩しています。
シャワーヘッドに止水ボタンがあったり、また美容効果が高いとされる酸素バブルを作り出したりと、いろいろな機種があるので、自分にあったシャワーヘッドをいろいろ選べて楽しいですね!
節水シャワーヘッドでどれくらい節約ができるかを検証!また温度調整と節水で驚愕の65%もの節約が可能に
ひと口に節水シャワーヘッドといっても、その節水能力は様々です。節水機能が高くて、さらに水圧の強いものがおすすめですが、両方ともイマイチなものもあります。シャワーヘッドを選ぶ際には、十分な注意が必要です。
いま主流の商品には、だいたい1分間あたりのお湯の使用量が11Ⅼ~4Ⅼと、およそ7Ⅼほどの開きがあります。
仮に、都市ガスのご家庭で標準的な10Ⅼ/分シャワーヘッドで43℃のシャワーを10分使った場合と、4Ⅼ/分のシャワーヘッドを使った場合を比較すると、1回の使用料で(54円-22円)32円もの節約が出来る計算になります。
これが家族3人だと
32円×3人×365日=35,040円
で、年間35,040円の節約ができます。
更に、節水シャワーヘッドで38℃のお湯にした場合は1回19円になるので、10Ⅼ/分で43℃のお湯を使った場合と比較すると(54円‐19円=)35円の節約ができます。
これが家族3人と仮定すると
35円×3人×365日=38,325円
となり、年間でおよそ4万円もの節約が出来ることになります。
このように同じ10分の利用でも、温度調節と節水シャワーヘッドの併用によって約65%もの節約が可能なことがわかります。
また、少し低めの38℃くらいの温度のお湯を使うことで、43℃の高温のお湯よりも皮膚の余分な脂分を落とさずに洗浄でき、頭皮やお肌へのダメージを軽減できる効果も期待できます。38℃のお湯は、副交感神経を刺激するので、精神的なリラックスをもたらすにも良い温度といわれています。
一方で42℃以上の熱いお湯の場合は交感神経を刺激するため、脳が興奮状態になったり、眠りにくくなったりする可能性があります。
このように、できればぬるめのお湯にゆっくり浸かる方が、就寝前のリラックスタイムには向いているし、節約にも大いに貢献するのです。
では次に、どのようなシャワーヘッドを選べば良いかを紹介していきましょう!
使いやすく節約もできる!節水シャワーヘッドの選び方のポイント5つを紹介
節水シャワーヘッドの交換は、ガスや電気の器具とは違い、資格がなくても自分でできます。
まず、戸建て住宅の場合は屋外に、また集合住宅の場合は給湯器の周辺にお湯や水の元栓があるはず。まずは水道の元栓を閉めて、水漏れしないようにしてから作業を進めてくださいね。
では、上手な節水シャワーヘッドの選び方を5つ紹介します。
取り付け口の形状やホースの直径を確認
基本的には、シャワーヘッドの交換の際には特殊な工具を必要ではありません。
しかし、元のシャワーヘッドと新しいシャワーヘッドの規格が異なる場合には取り付けができないこともあります。
製品によってはシャワーホースごと交換しなければならないこともありますので、そのままで取り付け可能がどうかは、事前にしっかりと確認しておきましょう。
シャワーヘッドの重さを確認
一般に流通しているシャワーヘッドの重さは、だいたい200g〜300gくらいが主流です。
シャワーヘッド自体に重さをそれほど感じなくとも、使用時には高い水圧がかかり、実際の重さ以上に重く感じることがあります。
機能性の高い製品では、比較的大きめの物や重たいものが多くなっています。
一方で軽量の節水シャワーヘッドの場合は、小さなお子様がいるご家庭でも使いやすいでしょう。
機能性や大きさだけでなく、重量のバランスも重視して選ぶと良いでしょう。
水圧を確認
シャワーヘッドを交換する際は、節水率とシャワーの水圧がもっとも気になるところ。
各製品とも、少量の水でもシャワーの勢いが変わらないように水の出る穴を小さくしたり、穴の数や配列を変えたりして、さまざまな工夫をしています。
一般的に、水圧の高いもののほうがシャンプーや石鹸を洗い流すのに短時間で済むという傾向があるので、ここは要チェックですよ!
節水機能を確認
節水シャワーヘッドは、当然ですが「節水機能」が重要です。
節水機能の高い製品を選ぶことで、水道代だけではなく、ガス代の節約効果も期待できるからです。
またシャワーヘッドに「止水機能」が付いているとさらに便利で、節水に大きなメリットがあります。
手入れのしやすさを確認
シャワーヘッドは、長く使うことで水垢や汚れが水の出る穴に溜まってしまい、目詰まりを起こすことがあります。
とくに節水シャワーヘッドの場合、普通の製品よりも水の出る穴が小さく作られていることが多いので、定期的なメンテナンスが必要です。
シャワーヘッドを選ぶときは、手入れのしやすさもしっかりとチェックしておくと安心ですね!
節水シャワーヘッドの効果を検証のまとめ
以上、いかがでしたか?
このように、シャワーの水道光熱費を節約するには、ただ単にシャワーを使う時間を短くするのではなく、お湯の温度と節水シャワーヘッドを使うことで、節約意識のストレスなく入浴できることがお分かりいただけたかと思います。
せっかくの1日の疲れをとるお風呂タイムに、ガスや水道の節約ばかりを考えていてはリラックスできませんよね。
そこでおすすめなのが、お湯の温度をぬるめの適温にして副交感神経を刺激し、心も身体もリラックスできるようにするのが節約にも効果的なこと。
ぜひこの記事を参考に、あなたにピッタリの節水シャワーヘッドを見つけてくださいね!